わがインコ「もとしんこ」から見たゲーム実況者の実態とは!?
1.インコ「もとしんこ」の声
今日もごすずん(ご主人)がなんかてれびもにたあ、というものに向かって一人でぎゃーぎゃーわめいてる。どうやら「げえむじっきょう」というものをしているらしい。人間とはおかしな生き物よ。誰もいないのに誰かと話しているかのような姿は非常に滑稽だ。ごすずんは、とりあえず放鳥しておけば私の気が済むのだろうと思っているらしいが、そうはいかない。私はごすずんの頭の上が大好きなのだ。
無論、一人で遊ぶのも好きだ。ごすずんのげえむの箱をくちばしでつついてボロボロにするのは私の仕事だ。それで何度か怒られたが、やめるわけにはいかない。ただ、ほっとけば一人で遊んでるだろ、なんて思っているのなら大間違いだ。今日もごすずんの頭の上に一直線だ。
でも、ごすずんはじっきょうをやめず、しゃべりつづけながら私をむんずとつかみ、放り投げる。どうやら頭の上でフンをされるのを避けているらしい。だったら今度はこんとろおらあの上に乗って邪魔してやる。せわしなく動く指をつついてやるのだ。
とはいえ、私もわきまえているつもりだ。決して強くは噛まない。撫でる程度だ。ごすずんもそれをわかっているので、頭の上に乗っている時よりは邪険に扱わない。むしろ私の好きなようにさせてくれている。たまに器用に人差し指で頬を撫でてくれる。お、おお、お、き、気持ちいい。だがそこで気持ちいい姿を見せるとごすずんが調子に乗るので、わざと避けてやるのだ。
そして、私はたまに、まいくというものの上に乗って、大きな声でさえずってみたりもする。ごすずんのげえむじっきょうに私の声が出演するのだ。ただ、これはごすずんも嫌がるときとそうでない時がある。ほらあげえむをやっている時は、大声でさえずると強制的にカゴに戻されてしまう。
ごすずんとはいえ人間。おろかな生き物よ。私をカゴに入れたらどうなるか。もっとギャーギャーわめいてやるというのに。ただ、まいくからカゴは離れているので、私がいくら大きな声でさえずっても、鳴き声は入らないらしい。もっとも、私はそれでも、カゴから出せ!と言わんばかりに鳴き叫ぶのだが。
あ、げえむじっきょうが一段落ついたようだ。カゴを開けてくれた。頭の次にごすずんの肩が好きな私は、一目散にごすずんの肩に・・・あ、何をするごすずん。やめろ。つかむな。裏返すな。両頬をワシャワシャするなあああああ・・・あ・・・ああ。
2.ごすずん「元新人」の声
邪魔。
・・・でもカワユス。グリグリワシャワシャしてやる。